前回:【中矢伸一】〈日月神示〉神の意思によって大難が小難になる

しかし、『日月神示』には「同じこち二度繰り返す仕組み」とも記されている。「日本ははたたび潰れたようになる」とも。ということは、「北から来るぞ」の予言は、完全に過去のものになったとは言い切れず、これからも同じことを繰り返す可能性もある。
日本政府が現在起きているウクライナを巡る紛争で対ロ外交を誤れば(すでに誤っているが)、そしてロシアも体制が崩壊する寸前にまで追い詰められれば、ふたたび「北」から攻め入られる可能性もないとはいえないだろう。
現にロシアは日本に対する軍事的圧力を強めている。ロシア下院議員のセルゲイ・ミロノフ氏は、「ロシアは北海道にも領有権がある」などと発言した。アメリカに追随していれば安泰と考えることしか能がない日本政府により、対ロ外交はきわめて危険な方向に進んでいると思わざるを得ない。
『日月神示』には、「悪神の国から始まって世界の大戦(おおいくさ)いよいよ激しくなって来るぞ」(「梅の巻」第7帖)という言葉も出されている。
「悪神の国」とはどこか。先に挙げた一節では「オロシアに上がりておりた極悪の悪神」となっている。つまり、「悪神の国」=「ロシア」から世界大戦が始まり、それがいよいよ激しくなってくるという意味にとれる。
この神示が降りたのは昭和21年11月16日。第2次世界大戦はとっくに終結している。しかし、『日月神示』にはなお。これから世界の大戦が起きると警告しているのだ。
もうひとつ気になるのは、次に挙げる謎めいた神示である。
「みろく出づるには、はじめ半ば焼くぞ、人、二分は死、みな人、神の宮となる、西に戦し尽くし、神世とひらき、国毎(くにごと)に、一二三(ひふみ)、三四五(みよいず)百千万(ももちよろず)、神急ぐぞよ」(「天つ巻」第21帖)
これはどのように解読したらよいのだろうか。「西に戦し尽くし」というには、日本から見て西の方角という意味なのか、それとも日本の西半分という意味なのか。いずれにせよ、その戦争をやり尽くしてから、神世へと開く仕組みだというのである。

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       出典:『ムー』2022年7月号 中矢伸一「日月神示」の五六七予言       

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