とにかく健康でいること

 定年後の人生が豊かで幸せなものとなるかはひとえに健康次第と言えます。死ぬ直前まで意識が確かということが最重要課題です。天寿を全うする直前まで健康でいられる社会実現が望まれます。
 団塊の世代までは「滅私奉公」的に定年まで我慢し続けた人は多く、身体はボロボロのまま年金生活に突入です。仕事の付き合いで飲みたくもない酒をがぶ飲みする。その長年のつけが肝臓にきてしまっています。
 とくかく、平均寿命以上生きるという気概を持つ、それも最後まで健康でいるということが基本です。無病息災はもう古いです。目指すべきは無病即死です。よく言うPRK(ピンピンコロリ)です。
 これはもう匠(たくみ)の世界に近いですから、日頃の修練が不可欠となります。適切な食事、健康な睡眠、適度の運動など当たり前の繰り返しです。

手軽にできること

 健康増進のためになかなか取れないという声を聞きます。これは工夫次第で解決できます。まず手軽にできることは手当てです。ちょっとだけ手当てを羅列してみます。頭もみ、耳もみ、耳ぶた伸ばし、顎もみ、首ほぐし、鎖骨下マッサージ、腋もみ、お腹ほぐし、仙骨こすり、爪揉み、ふくらはぎもみ。ツボ押し、などなど。プロによる指圧、マッサージ、鍼灸(しんきゅう)もいいですが、お金もかからずにできる手当てが沢山あります。
 通勤中は座ってスマホを弄(いじ)るより、立ってかかと落としや肩甲骨寄せをすること。乗り換えでエレベーターと階段があった必ず階段を使うこと。同じ料金で手ごろな運動の機会を与えてくれて嬉しいぐらいの気持ちを持ちましょう。

呼吸と呼吸法

 階段の上り下りが適当にあって、1日総徒歩数が1万歩近くなら他に何の運動も要りません。ただし、常に正しい呼吸と正しい姿勢を心がけていきたいです。
 呼吸に関する指南書がいくつもありますから、自分の体力に合った深くて長い呼吸法を一刻も早く身につけて下さい。良い呼吸は良い人生のために不可欠です。世の中は自然治癒力ブームですが、そのためにも正しい呼吸を身につけることが一番です。
 呼吸は普段無意識に行っているので意識を向けることは意外と難しいのです。武道やヨガをやっている人には常識的なことですが、呼吸を常に意識しながら生活することはまずありません。ですから適度のトレーニングがどうしても必要となります。兎にも角にも今日から朝晩ほど十分ですので、正しい呼吸を90日間続けてみてください。人生が一変することを受け合います。


歯と歯茎の手入れ

 もう一つの基本中の基本のメンテナンスをお伝えします。
 それは歯/歯茎の手入れです。
【在日宇宙人 萩原孝一】口内ケア

タバコをやめてみる
 定年はタバコを止める絶好の機会でもあります。喫煙と認知症には、無視できない因果関係が証明されています。コロナショックは喫煙者には大ショックとなりましたね。喫煙者の死亡率が高いことが明白となってしまったからです。もう定年まで待つ理由がなくなりました。
 喫煙の代わりに正しい呼吸法を身につけることです。人が死ぬ間際にいろいろと後悔するそうです。そのナンバーワンが「何故タバコを止めなかった」ということです。お迎えはイヤでもやってきます。それもそう長くはありません。それを自ら縮めるような愚行をいつまで続けるのですか。
「好きなものを絶ってまで長生きしたくない」というもっともに聴こえる意見があります。私の友人にもいたのです、そういう奴らが。肺ガンや腺ガンの末期症状がどれほど辛いものかを知らないだけのことです。
 医者からの禁煙の勧めを無視してタバコを吸い続ける猛者が時々いますが、やはり早く死にます。ニコチンの毒性は青酸カリを上回ります。このことが残された家族にとってどれだけ自責の念にかられることか、常識ある大人がわからないはずがないのです。
 まず、自分の身体の環境を整え、心豊かに暮らす知恵を働かせ、兎にも角にも毎日愉しく幸せであることが絶対条件です。当たり前のことですが、自分が幸せでなかったら、他人を幸せにすることも、世の中を平安に導くことなどもできるはずはありません。

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出典:『定年後ヒーロー 危機の時代を救うのはあなただ』萩原孝一 未来パブリッシング(2020.8.25)https://miraipub.jp/books/5243/
第2章「定年男子よ、セクシーであれ!」より抜粋


※ウオーキングに加え、簡単な筋トレ。さらに加えるなら、ヨーガ・ストレッチ・呼吸法・氣功などのいずれかを行うことをお勧めします。
※まもなく大峠、2024年後半から2026年前半はとても厳しい時期と考えています。その頃は無政府状態で、医療機関も非常に少なくなってなり、ほとんど薬は手に入らないでしょう。薬に頼らない生活習慣を心掛けましょう。